5月26日(日)第1部 11:00 ~/第2部 14:00 ~
花園中央公園 花菖蒲池付近
花菖蒲池付近にて、大阪樟蔭女子大学 筝曲部のみなさまによる野外筝曲会が行われました。
「琴」と「箏」の違いはご存知でしょうか。
中国の「琴」と「箏」は共に奈良時代の日本に伝わり、当時唐で作られた「琴」が今も正倉院に残されているものの明治に日本からは消えています。
一方「箏」は消えずに残り、現在日本人が弾いている「おこと」は「琴(きん)」ではなくこの「箏(そう)」です。弦の音を決める柱(じ)があるほうが「箏」で「琴」には柱はありません。
花菖蒲はまだ咲き始めです。きれいな見頃を迎えるのは来週初めあたりでしょうか。
そんな花菖蒲の咲く庭園のほとりで今回の演奏曲は『さくらさくら』『金襴』『花変奏曲』です。
学園創立時から伝統として残る緑色の袴を着用されての演奏です。
真剣な眼差し・演奏に心をうたれます。
音響もすばらしく、とても心地よい時間を過ごしました。
夏のような暑さの中、袴姿ですばらしい演奏をしてくださった筝曲部のみなさまに感謝いたします。
そしてリハーサルの音を頼りに聴きに寄ってくださった来場者さま、ありがとうございました。
しょうぶちょこっとメモ
菖蒲(しょうぶ)と花菖蒲(はなしょうぶ)の違いをご存知ですか?
菖蒲はサトイモ科、花菖蒲はアヤメ科で、まったくの別物の植物です。
にもかかわらず同じような名前をもつのは、その葉っぱの形が似ていることに由来します。
端午の節句のときに「ショウブ湯」に用いられるのが菖蒲の葉っぱ。
この葉っぱと形が似ていたため「花菖蒲」と名付けられたとのことです。
見事な花を咲かせる花菖蒲の方が、各地で広く栽培されるようになり、いつのまにか「ショウブ=花菖蒲」というイメージが強くなったようです。